ふすまの作法

伝えるための構造

引き違いふすまの開け方

 

① 開けようとする戸の正面に正座をする。

 

② 戸の引き手に右手をかけ、戸を少し(数cm)だけ開ける。

 

③ 戸の下から20cmくらいの所に右手を差入れ、戸を身体の中央部まで静かにもってくる。

 

④ 左手で戸の残りを開ける。(閉める時の手がかり分だけは残す)

 

ふすまは片手で軽く動かせるものです。

 

また鍵もなく、閉鎖性と開放性の二要素をもっています。

 

ゆえにプライバシーの配慮が必要になってきます。

 

「人の近づいたことを自然に知らせる」ために咳払いや足音をたてたりと、部屋のなかにいる人に気配を

 

感じさせるという相手に対しての思いやりが必要になってきます。

 

ふすまや障子は人声を遮るためのものでなく、伝えるための構造です。

 

たとえふすまが開いており、部屋の中を見てしまっても見なかったことにしてしまったり、話し声を聞いても

 

聞かなかったことにしてしまうなどの心遣いを守れば人間関係にひびが入らないのです。

 

こういった気持ちは、部屋を使用している人にも通じるはずなのです。

 

ふすまの開閉法は、鍵のかかる扉の使用法以上に厳しい作法が必要だったのです。